雪は積もらず、足首を挫き、でも行ってきました~フェルメールと17世紀オランダ絵画展~

※最初に断っておきますが、展示物の話はほとんどしていません。いつも通りのよく分からん独り言が延々と続きます。ご容赦。


フェルメールと17世紀オランダ絵画展(以下フェルメール展)に誘われた。

ドイツで2017年から行われていたフェルメールの『窓辺で手紙を読む女』の修復が完了して来日しているとのこと。2022年4月3日(日)までの展示となる。

絵画にはまぁ正直、「めっちゃ興味あります!」と言えるほどの熱量は持っていなかった。

社会や歴史に全く興味が持てず、小学生の時に社会のテストで50点満点中0点を叩き出し(もちろん母にバレる前に捨てた)、「こっちの道は無理だな」と早々に悟って理系に進んだ自分がだ。時世だの戦争だの宗教だのに密接した絵画に興味を持てるはずがない。

(知識がなくとも視覚的に楽しめるシュールレアリスムの集大成『ダリ展』は素直に楽しんでいたことをここで弁解しておく)

ということで、美術館に誘われたら「まぁいいよ」と付き合う程度。「チョットダケ、キャラ、シッテル」レベルの遊戯王コラボカフェやペルソナコラボカフェに誘われた時のような「たまには外に出るのもいいかな」と思う感覚に近い。外に引きずりだしてくれる友人には感謝している。

そんな感じで「まぁいいよ」と返事をして、映画チケットみたく来場時間を選んで予約をして貰った。

このご時世だし、いつもの出不精バンザイテンションなら「感染したら職場でエライことになるし、まだ寒いし見送りますわ」と断るところだ。が、なんと。今回の自分はちょっと違った。

いつもの「まぁいいよ(だるいけどたまには付き合わなきゃなぁ)」ではなく「まぁいいよ((ちょっと興味あるわ)」くらいには心が前のめりになっていた。

というのも最近、ゴリ押しされて山田五郎氏の絵画の解説動画をよく観ていた。

彼の動画がなんとまぁ、素直に面白い。

まったりとした口調で画家の人間関係や絵の制作に至るまでの背景を分かりやすくストーリー仕立てで解説してくれる。雰囲気のゆる~い女性スタッフ(ワダさん)の(天然)ボケもいいアクセントになっている。歴史の教科書もこのくらいゆるくなればいいのに。

「奥さんにコスプレをさせてその絵を描く画家はラブラブカップル(レンブラント)」

「脚がうまく描けないから草で隠してる(ルソー)」

「複数の女性を侍らせて戦わせた(ピカソ)」

こんな感じでキャッチ―な言葉に置き換えて解説してくれるので、興味がなくてもつい聞いてしまう。そして気が付いたら画家のどうでもいい(失礼)知識が着実に身についていた。

そして数々の解説動画の中にはフェルメールの回もあった。


修復したら白い壁からキューピッドが出てきたぞ、って内容。山田氏は「静的で落ち着く雰囲気の絵が台無しになってしまった。戻して!」と言っていたが、おおむね同意だ。いい感じの空間がムギュッ!と窮屈になったように思える。修復に関わった関係者各位には申し訳ないのだけども。

ということで修復されて”しまった“フェルメールの絵画をいっちょ見に行ってやりますか!と珍しく外出を決めたのであった。


そんで、予定していた日の前日。東京に大雪警報が出た。

雪降ってる。寒い。

「雪が積もったら断ろうかな。払い戻し無いけど」なんて考えていたが、雨の時間が長かったおかげでほとんど積もらなかった。

なのに。なんとびっくり。その日に、アシクビヲクジキマシター!!

会社の中で足首を挫いた。雪なんて全く関係がない。

社内の階段を下りながら「新卒君に新しいマウス届けなきゃ。あぁ雪は積もるのかなぁ」なんて考えていたら、自分の足に足を引っ掛けて階段の3段目から落ちた。左足首から落ちてぐねった。ケツが4つに割れた気がした。

雪に備えて履きなれていないブーツで出勤したのがいけなかったのかもしれない。雪ちょっと関係あったわ。今でも足首回すとちょっと痛い。

そんなわけで若干の痛みを伴いながら当日を迎えた。最後までぐねってることはバレなかったのでヨシッ!

東京、上野公園へ到着。

草地は少し雪が残っている

上野動物園(休園だった)の右奥へしばらく進むと東京都美術館へ到着。

錯視の謎オブジェの前でしばらくウロウロ。

動画で観るとこんな感じ

謎のぎんのたまの周りでウロウロ。おじさんのきんのたまはありませんでした。

写り込みに抗えない。とても足首を挫いたとは思えない元気な姿がそこに!

で、展示場内部は撮影禁止なので画像付きで語れることがない…と思ったのだが、17世紀の絵画なんだ。作者の死後70年は経過している。そう、パブリックドメイン!

ということで個人的にテンションが上がった絵を1枚取り上げる。

奥さんと一緒にコスプレをしているラブラブカポーのレンブラント、の複製版画が展示してあった。

『放蕩息子の酒宴』

いやぁ楽しそうだなぁ。なんか好きだなぁ。

フェルメールじゃないんかーい!という突っ込みはいつでも受付中だ。このブログにコメント欄はないのだけども。

フェルメールの絵はカーテンのハイライト部分が少し盛り上がっていて「油絵ってすげー!」って思いました。



上野駅に戻って煙草を吸おうとしたら喫煙所の扉に鍵がかかってる。「ここを開けたくば飲食店の利用者だけが借りられるICカードをかざされたし!」なんて書いてあった。

仕方がないのでその辺のお店へIN。やなぎ茶屋、初見です。

宇治抹茶白玉ドリンク付きを注文。税込み1265円。

ちょっと高いな。ショバ代か?と思ったけど、白玉って大きさじゃない。もはや餅。かなりの満足感。お腹いっぱいっぽい。

よし、帰るぞ、おさらばえー!お店の前から見えるは東京文化会館。入った事ないけど中になにがあるんだろう。


フェルメール展のパンフレットをスキャンしてみた。

修復前

パンフレットの真ん中がめくれるようになっていて、めくるとキューピッドの絵が出てくる。よく出来てるなぁ。

修復後

見終わった後に提案した。「どっちがフェルメールの絵をよく覚えているか、見ないで描いてみよう。勝負や!」

■対戦相手

天使の輪っかついちゃったよ。天使とキューピッドは似て非なるもので、キューピッドに天使の輪っかは付いてないらしい。

■ぽいプ

ちょっと窓がでっかくなっちゃった…

判定:2人ともしっかりおちん〇んは描いてるね。

最後に山田五郎氏のイチオシ動画を貼っておきます。どれも面白いのですが。

■コスプレラブラブカポーのレンブラント

■足元頑張レンブラント

■女性侍らせピカソ

フェルメール展のススメじゃなくて山田五郎氏のススメになっちゃったね。

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