pixiv問題について

 

「Aさんのpixiv不買運動みたいなお気持ち表明キツイです」

TwitterでそんなDMを受け取った。
DMを送ってきたのはIさん。Iさん、Aさん、自分はみんな相互フォロー状態だ。

なにごと?と、さっそくAさんのツイートを覗きにいくと「いい加減な対応のピクシブ社とは縁を切ります。決してみなさんに同調して欲しいわけではないです。これからは作品投稿する別の場所を考えます」と書いてあった。

※特定できないように文言は変えている

「こりゃ難儀だなぁ」と思うしかなかった。

pixiv問題ってなに?という方のために一応補足。

ピクシブ社にて、男の上司がトランスジェンダーの社員にセクハラを繰り返し、被害者が慰謝料555万を求めて提訴するという話。その上司は常習犯で、2019年に一度減給して接近禁止令も出していたとか。

一番悪いのは接近命令を無視してセクハラを続けていた上司。
次に悪いのはそれを見過ごして、なあなあな対応をしていた会社。

それで終わり(過去の話は今回は考えないものとする)。

終わりなのだけど、「謝罪文がおざなりだ!」「セクハラ上司をクビにしろ!」という声がチラホラ見える。

概ね同意だ。謝罪のプロにでも頼んで謝罪文を刷り直し、上司をクビにすれば、ひとまずみんなの気は済むのだろう。

被害者はセクハラを何年も受けながらも、職場に居続けた。上司とセクハラ相談窓口が腐っているだけで、それさえ除けばいい職場だったのではないだろうか。できることならこの会社で仕事を続けたい、と。

でも事実上司はクビにはなっていないから、見えない事情があるのかもしれない。社内のキーマンであるとか、社長のお気に入りとか。人としてクズであることと仕事の能力は関係ない。むしろ、仕事をそつなくこなす人の方がクズだったりするというのは往々にしてあると思う。偏見です。

会社の問題は、会社におまかせ。

 
セクハラといえば以前、現場の人が何人か、ハグをしてきたり、飲んでいた酒のコップをぺろぺろしてきたり、カラオケで口にチューしようとしてきたりした(全力で押し返した)。そんなこと、どこにでもあるもんだねぇと思い出したのであった。自分も訴えれば555万くらい貰えたのだろうか。職場での居心地はよかったので、酒の勢いとして無かったことにしたのだけど。

話が逸れた。

 
んで、ユーザーの心の問題。当事者じゃないんだから気の済む落としどころを探すしかない。

いちユーザーとして作品を非公開にするもよし。退会するもよし。抗議文を送るもよし。静観するもよし。毎日上げ続けるもよし。それぞれが思うように動けばいい。

といいつつも、やっぱり「私は不買運動します!(チラッチラッ)」とツイッター上で公言されると、Iさんや自分が苦しくなったのは事実だ。Aさんは何も悪いことをしていないし、同調圧力なんて本人は微塵も思ってないのだろうけど、明らかに空気が濁ったように感じた。

Aさんの他にも、相互さんや、ジャンル内の人たちが「私も今後はどうしよう」「移動を考えています」など思い思いに呟いていた。難儀だなぁ。pixivではほとんどROM専状態で、小説をたくさんブックマークしている。お気に入りの小説が非公開にされたら泣ける。それにわざわざ他のサイトまでは作品を探しにいかないかもしれない。

んで、個人の問題としては「pixivにアップしました!」って言いづらくなったこと。

今後作品をアップするたびに「(まだそんなサービス使ってるの?)」という心の中のAさんがコスモのごとく囁くのではないかと危惧している。ほら、プリンメンタルだからさ。ウソです。

ちなみにこれは女性向けジャンルでの話だ。被害者の気持ちに寄り添える人たちが多いから、セクハラ上司は○ねと思う人たちが多いから、全体の空気がこうなる。艦これのTLはイベントで大忙しで「そんな事あったの?ふ~ん」と一部の人が反応していたくらいだ。

ピクシブが永久に続くわけではないけど、基本無料のストレージとして使い続けるんじゃないかな、と思う。

世はRSS!個人サイト時代!テーレッテー♪ありったけーの!状態には今更戻れない。

 
自分はピクシブ擁護派か?そんなことはない。と思う。

今朝、ピクシブプレミアム(月額税込550円)を解約してきた。

ROMユーザーとして使うプレミアム機能って、人気順ソートくらいなんだ。Iさんとのやり取りで「そういや最近、ソート機能使ってないな。人気どころは見尽くして新着チェックしかしてないや」と思い出して、なんとなく解約してしまった。コンビニ袋のように、まぁ今は無くても困らないかなって、そんな軽い感じで。これも不買にあたるのだろうかと、Iさんには解約したことは話していない。また人気順ソートやイラストの差し替えが必要になったら課金すると思う。

AさんとIさんは元々無課金ユーザーだった。無課金ユーザーAさんに揺さぶられた無課金ユーザーIさんの影響で課金ユーザーである自分が課金をやめる。なんとも不可思議な話だ。

「課金辞めましたよ、でもピクシブは使い続けますよ」とAさんとIさんの間で勝手に揺さぶられて心のバランスを保とうとしたのかもしれない。これがバタフライエフェクト?ご機嫌な蝶になったのは誰だ?

0~100のうち20くらいは抵抗した気分になったので個人的にはもう十分。作品を非公開にしても代替サイトは浮かばないし、広告費くらいは持っていってください。

 
 
拙者も555万円欲しいいぃぃ!

~完~

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