オオアシカラカネトカゲまたの名をシロテンカラカネトカゲ。愛称オカカ。
オカカ歴9ヶ月となったところで飼うにあたり必要なものや飼い方をまとめてみた。
オオアシカラカネトカゲについて

ベビーサイズ:7cm前後
アダルトサイズ:15~20cm
生息地:エジプトやアラビアの砂漠のほう
寿命:5~10年
繁殖:胎生で2~6匹
性成熟:生後半年〜
斑点模様に短い手足。1日の大半を砂の中で過ごすスキンク系のトカゲ。掴んだ感じはツルツルのウナギ。手に慣れるかは個体差がある。かわいい。
個体差はほとんどない。サイズ、色の濃さ、尾切れか否か、手から逃げるか否かでかろうじて判別がつく。
ケージ
レプタイルボックス
我が家で4台稼働中。いつもお世話になります、レプタイルボックス。

ベビー9匹入れても大丈夫!なサイズ。アダルト3匹だとちょっと手狭感。ほとんど砂の中にいるのでケンカしなければこのサイズでもいいのかもしれない。
蓋は長辺側に沿ってスライドする様式。磁石でバッチーンと閉まるのでオカカがビクっとする。そのうち慣れて無反応になる。高さ15cmほどなので、蓋を開けっぱにしているとアダルトはジャンプして脱走を計る。水の取りかえ時などは戸締り注意。
素材がアクリル板のせいか、到着時にヒビが入っている、といったレビューが散見される。自分はまだ不良品に出逢ったことがないのでラッキーかもしれない。
レプタイルボックス ワイド
広々サイズ。
蓋は短辺側に沿ってスライド。

アダルトオカカ3匹の家。5匹は余裕でいけてたが、2匹がオスと判明して隔離してからはレディースの花園となっている。
普通サイズのレプタイルボックスより高さが1cmほど低い。蓋を開けるとオカカ2匹が壁際で大ジャンプを繰り出し淵に乗り上げる。油断大敵。
グラステラリウム
ちょっとお高いいいケージ。
(楽天に該当商品が無くて画像引っ張れなかった)
高さが35cmあるので脱走されない安心感がある、と思う。蓋開けっぱでバスキングライトを取り付けてもよさそう。使ったことがないので分からない。グラステラリウムは観音開きタイプをよく見かけるが、オカカの脱出力はハムスターよりも高い(当社比)のであまりオススメできない。
水槽
最寄りのペットショップは大きな水槽に大量のオカカを入れていた。
床板がパネルヒーターの熱を通してくれるのかは分からない。ペットショップはライトでホットスポットを作っていた。
衣装ケース
トカゲをあまり観察しない。大は小を兼ねる。エコ重視!という場合は衣装ケースもあり。
爬虫類系Youtuberがでっかいケースでオカカをたくさん飼ってた気がする。砂の消費が大変そうだ。我が家ではコオロギを衣装ケースで飼っている。
蓋に穴を開ける場合はプラを熱で溶かせるアイテムがあると便利。普通のドリルで空気穴を作った時は地獄を見た。
※プラが溶けた時の臭いがヤバいので換気必須!

ダイソーの220円のシューズボックス
ケージを掃除する時の避難所にもなるので、1個持っておくと安心。
ただ蓋をしても狭い隙間ができるのか、小さいサイズのコオロギがたまに脱出していた。レオパと違ってオカカは餌ばら撒きスタイルなので避けられない。家をコオロギハウスにしたくない人はやめておいた方がいいかもしれない。オカカもコオロギもアダルトサイズなら大丈夫。
床材
床材の全とっかえは調べると3ヵ月に1回くらいでいいらしい。飼いたての頃は週1でやっていた。ハムスターと同じくらいかな?と思い込んでた。最近は2ヵ月に1回になってたけど、まだ多かった。掃除するとオカカ達が「知らない場所だヤベー!!」と興奮するので3ヵ月に1回にしようと思う。哺乳類と違ってうんちの頻度が少なく、ケージも本体も臭いがしない。あまり汚れないようだ。うんちは1日1回チェックして落ちてたら回収。
ずっと使ってるのはウォールナッツサンド
クルミの殻。うんちしてもすぐに砂にくるまれるので清潔に保たれる。たまにオカカがこの砂を食べてる。腸閉塞にならないのかとハラハラしていたがオカカは丈夫だった。
1回だけ小さな茶色い甲虫っぽいのが湧いていて交換して貰ったことがある。出してしまった砂はレンチンして使い続けた。温まるととても香ばしい匂いがした。虫は死滅した。ダニやノミのような吸血タイプが湧いてる場合はオカカが死んでしまうので即全とっかえしよう。
オカカ3匹を購入した時はヤシガラ(ハスクチップ)が入っていたので、最初はヤシガラを使っていた。
見た目はよかったけどうんちは見えないしオカカを掘りだすのが大変だしコオロギは潜り込むしであまりメリットがなかったのでやめた。
近場のペットショップではオカカケージにデザートサンドが使われていた。
粉塵が舞い散るとか生体が赤くなるとか色々と不安になるレビューがついていた。高さのあるケージを選ぶ&変色を気にしないならこれでもいいかもしれない。
シェルター
基本不要。砂に潜るため。ペットショップのオカカケージにもシェルターがなかった。でもシェルターを入れると、とても幸せになれる。かもしれない。

かわいい。
ネットではもうひと回り大きいサイズしか見当たらなかった。
上記リンクはMサイズ。ペットショップで購入したのは、Sサイズだったのだろうか。流木でも、ウニの下駄でも入れてあげるとわりと使ってくれるのでオススメ。
温度・湿度
温度
他のトカゲ同様、ケージ内は25~30度、ホットスポットは35度がベター。でも下は18度くらいは耐えるらしい。我が家は暖房器具とクーラー24時間稼働で常に室温25度を保っている。いつ起きても帰宅しても部屋が適温に保たれてるなというのは幸福ポイントが上がった気がする。

パネルヒーターはケージの1/3〜広くても半分の面積に敷く。変温動物なのでケージ内を移動して体温調整する。全面パネルヒーターを敷いて茹だってお陀仏にならないよう注意。
▼レオパあわせて我が家で5個使ってるやつ
これ1個で2つのレプタイルボックス(普通サイズ)をカバーできる。エコ。
上から温めるタイプの商品もある。
エアコンが無い部屋や電気代がキツイ場合はパネルヒーターと組み合わせて使うのもありかもしれない。ダントツは蓋が金網前提で作られているのでレプタイルボックスに設置できるかは分からない。
湿度
湿度については特に何もしなくて大丈夫そう。ニホントカゲのアッシー君はビチョビチョエリアがあるけど、オカカに霧吹きなどは不要。
脱皮不全が心配な場合は脱皮の直前にケージを湿らせるのもあり。でも気付いた時にはいつもカサカサの皮が水皿の下に溜まっている。彼らは人知れず脱皮をする。
湿らせるとカビや餌の傷みとの戦いになるので基本的には乾燥寄りでいいと思う。個人の感想です。

ケージ内を計測してみると温度26度、湿度32%。冬場の部屋カッサカサ。
バスキング
ソースが少なすぎて何とも言えないが、砂の中で過ごすオカカにライトは不要の説が多めに見られた。

トカゲといえばバスキングライト。でも写真右側のライトは、バスキングライトじゃなくて紫外線ライト。
バスキングライト:熱い。ケージ内にホットスポット(温まりポイント)を作る
紫外線ライト:熱くない。ぬるい。UVライト。トカゲのビタミン生成になる
パネルヒーターがあれば熱いライトは不要。
野生では明け方と日の入り頃に餌を探すらしいので、我が家では餌をあげる直前に一応つけている。やっぱりいらないかもしれない。紫外線ライトは1年で効果が無くなるらしいので、1年経ったら撤去するかも。
餌
ベビーオカカは毎日、アダルトオカカは2~3日に1回餌を与えている。
コオロギ(活餌)
ヨーロッパイエコオロギ、通称イエコ。白っぽいコオロギで、これにカルシウムを振りかけて与えている。
とりあえずコオロギがいれば安心。生きたコオロギを食べぬオカカはいない。いまのところ。見た目が黒いフタホシコオロギ・クロコオロギはトカゲに噛みつくらしいので除外。
オカカサイズ別、与えてたコオロギのサイズ一覧(うろ覚え)
オカカベビー(誕生~1ヵ月)(全長7~8cm):コオロギSサイズ(8mm〜1cm)
オカカヤング(~全長14cm):コオロギSMサイズ(1.2cm前後)
オカカアダルト(全長15cm〜):コオロギMサイズ〜成虫
全長というか頭の大きさ基準というか。基本的にオカカの首の太さ以下なら安心。大きいのも食べてたけどちょっと苦しそうだった。
以下生後2ヵ月のオカカとコオロギSMサイズ。

以下オカカと手の比較。

どちらも小さいことがお分かり…づらい!
コオロギは最寄りのペットショップで買える場合は安心。通販もあるが、冬場と猛暑日は運搬の間に死滅する可能性あり。ホッカイロや保冷剤が入ってるのが大半なので結構だいじょうぶ。お気に入りのコオロギ業者を探すのもまた一興。
こちらのサイトで買ったり
Amazonで買ったり(画像ドアップなので文字リンクで)、ペットショップで買ったり。
ペットショップで買うと小さいサイズでも1匹10円な一方で、通販は1匹5円だったりする。急いでない限りはネットで買う方がお得感。
コオロギ(冷凍)
冷凍も同様、コオロギ専門サイトやAmazon、ペットショップで購入可能。アダルトオカカは冷凍でも結構食べる。
解凍を湯煎で溶かすとタンパク質が~自然解凍がよい~など見掛けてけっきょく生餌を与えることが多い。
コオロギ(乾燥)
買ってはみたけど、1時間お湯につけてもちょっと硬かった。あとでかすぎた。オカカはだれも食べなかった。
ハニーワーム
上に載せたコオロギサイトにハニーワームが売っている。ハチノスツヅリガの幼虫、らしい。すぐ繭を生成しだすので取り出すのがちょっと面倒。ケージも登れるので巻き餌ができない。
ハニーワームは興奮して食い付くオカカと全く反応しないオカカに分かれる。初回食い付いても後日まったく食べて貰えなかったり。コスパはよくないけど、拒食した際の候補としてメモ。
人工餌
コスパよし、ふやかして置くだけ。楽。
アダルトオカカにはふやかしてそのままでOK。ベビーには以下のように細かくブレンド。

▼混ぜてるもの・食べてる様子は以下記事に記載
水
小皿でもなんでも、オカカが登れるサイズの入れ物に水を入れてパネルヒーターからは遠い場所に設置。毎日変えるのが理想だけどめんどくさがりなので減ったら補充しつつ2日に1回全とっかえ。今のところ大丈夫。
よくコオロギが水没しているので、キッチンペーパーを1/4サイズに割いて入れておくと圧倒的に水没率が減る。
オカカが水を飲んでるところは未だに見たことが無い。餌だけで足りてるのかもしれない。
繁殖
オカカの繁殖はオスが尻尾の先端を細かく振ってメスの首元に嚙みついて始まる。
性成熟については日本のソースが見つからなかった。海外の記事では1回目の冬を超えた以降、とあったので1歳以降かと思っていたが…。以下の記事に書いたように、我が家で産まれた早熟オカカ(♂)は半年で繁殖期に突入した。
半年で成熟するわけが…子供のお遊戯かな?と見ていたらアカンかった。愚かで申し訳ない。
クーリング(気温を下げる)すると繁殖しやすくなるらしい。でも我が家だとずっと繁殖期な気がする。隔離したオスをメスのケージに合流できるか?と合わせてみたら即尻尾をブルブルし始めてダメだった。即隔離小屋に戻した。
人間と共存できるよう室温は25度にしてるが、低いのかもしれない。コオロギもゆっくり育って丁度いい気温だけど、雌雄一緒にする場合はすぐ増える。注意。
困ったとき
餌を食べない
はじめの3匹を飼い始めたときは人工餌と冷凍コオロギで運用していた。数週間後、何も食べなくなった。1週間くらい。
生きたコオロギを与えたら食べた。今は人工餌と活餌をローテしている。飽きっぽい
喧嘩がはじまった
多頭飼いをする場合、サイズ差があるとイジメが起きやすいらしい。我が家ではたまに小さめの♀が大きい♀を追い掛け回しているので性格によるのかもしれない。放っておいたら1週間くらいで元に戻った。あまりにもケンカが激しいと尾切れやケガにも繋がるので、多頭飼いするばあいはダイソーのシューズボックスなど、隔離用ケージを用意しておくと安心。
数週間隔離した後に合流させてまだケンカする場合はもう諦めて隔離飼い。
スキンシップ
不要。爬虫類は懐かない、慣れるだけとよく見かける。ハンドリングをする場合は1日10分まで、とも見たことがある。10分って結構長い。
でも手に乗せてから餌を入れるようにすると、手に乗ってくるようになる。かわいい。手に慣れさせておくと掃除でケージから取り出す時も暴れなくて楽になるかもしれない。
おわりに
オカカが横に並んでいる姿はとても”尊”で癒される。爬虫類ショップやイベントでは1匹3000~5000円でお求め頂けるので、気になった方は是非、オカカワールドへようこそ。
繁殖は本当に、気を付けて!
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